メンズ医療脱毛は機械で選ぶ?主要な脱毛機を比較|ジェントルマックスプロ・ソプラノ・メディオスターなど

医療脱毛のクリニックサイトを見比べていると、「ジェントルマックスプロ」「ジェントルマックスプロプラス」「ソプラノチタニウム」「メディオスター」といった機種名が次々に出てきて、「結局どれが一番いいの?」と思ってしまう。

ただ、脱毛機選びは単純なスペック競争ではない。この記事では、レーザーの種類(アレキサンドライト・ダイオード・Nd:YAG)の違いを踏まえたうえで、実際にクリニックで使われている代表的な脱毛機の違いを、メーカーや国内の承認情報をもとに整理する。読み終える頃には、機種名に振り回されず、カウンセリングで何を確認すればいいかが分かるはずだ。

まず結論|脱毛機だけでクリニックを決めなくていい

脱毛機は確かに重要な要素だ。搭載するレーザーの波長や照射方式によって、得意な毛質・肌質の傾向は変わってくる。

ただし、脱毛の結果は機種名だけで決まるわけではない。出力設定、毛質・肌質、施術者の判断、そして施術回数など、複数の要素が組み合わさって効果に影響する。実際、多くのクリニックは1台だけでなく複数の機種を導入し、部位や毛質に応じて使い分けている。「この機種を置いているクリニックだから安心」と単純化せず、機種はあくまで判断材料のひとつとして捉えるのがいい。

脱毛機を見るときに確認したい5つのポイント

各機種を見る前に、押さえておきたい視点を整理しておく。

  1. 搭載するレーザーの種類・波長
  2. 熱破壊式・蓄熱式などの照射方式
  3. 冷却方式
  4. スポット径や照射性能
  5. 毛質・肌質に応じて使い分けられるか

主要な医療脱毛機を比較

まずは全体像から。細かい違いは後述するので、比較表で大枠をつかんでほしい。

機種 メーカー レーザー光源 波長 照射方式 国内の位置づけ
GentleMax Pro Candela Medical アレキサンドライト+Nd:YAG(デュアル) 755nm/1064nm 熱破壊式 国内承認あり
GentleMax Pro Plus Candela Medical アレキサンドライト+Nd:YAG(デュアル) 755nm/1064nm 熱破壊式 国内承認あり
Soprano Titanium Alma Lasers ダイオード(3波長同時照射) 755nm/810nm/1064nm 蓄熱式 国内未承認(導入クリニック公式の案内による)
MeDioStar Monolith Asclepion(国内製造販売:メディカルユーアンドエイ) ダイオード 810nm/940nm等(ハンドピースにより異なる) 蓄熱式 国内承認あり(2020年12月承認取得)

「国内の位置づけ」は薬事上の手続きの違いであり、脱毛効果の優劣を示すものではない。この点は後述するので、機種ごとの説明とあわせて確認してほしい。

GentleMax Proとは

755nmアレキサンドライト+1064nm Nd:YAG

GentleMax Proは、Candela Medical社が製造する脱毛機で、755nmのアレキサンドライトレーザーと1064nmのNd:YAGレーザーを1台に搭載したデュアル波長機だ。

2波長を使い分けられるメリット

2つの波長を搭載していることで、比較的色白な肌にはアレキサンドライト、色黒・日焼け肌にはNd:YAGというように、肌質や毛質に応じて波長を切り替えられる設計になっている。ただし、これは「選択肢が広い」という話であり、単一波長の機種より必ず効果が高いという意味ではない。

冷却方式

GentleMax Proは、レーザー照射時に皮膚を冷却するDCD(Dynamic Cooling Device)を搭載している。

GentleMax Pro Plusは何が違う?

GentleMax Pro Plusは、GentleMax Proより後に登場した高機能モデルという位置づけの機種だ。搭載するレーザーの種類(755nmアレキサンドライト+1064nm Nd:YAG)は同じだが、国内の承認情報・メーカー資料で比較できる範囲では、主に次のような違いが確認できる。

最大スポット径がGentleMax Proの24mmから26mmへと拡大し、大きなスポットサイズで使用できるエネルギーなど、機器としての性能が拡張されている。また、Pro Plusでは1つのアプリケータで広い範囲のスポット径をカバーできる新しいデリバリーシステム(GLX Delivery System)が搭載され、アプリケータの切り替えにかかる時間が短縮されるとされている。なお、パルス幅や照射の繰り返し速度そのものの範囲は、国内の資料で見る限りGentleMax Proと同じ仕様として扱われている。

これらはあくまで機器としてのスペック・性能の違いであり、「Pro Plusだから必ず脱毛効果が高い」と言い切れる一次資料は確認できなかった。治療のスピードや快適性に関わる要素として捉えておくのが実情に近い。

Soprano Titaniumとは

複数波長を使う設計

Soprano Titaniumは、Alma Lasers社が製造する脱毛機で、755nm・810nm・1064nmという3つの波長を同時に照射する設計になっている。

「755nm=アレキサンドライトレーザー」ではない

ここは特に誤解されやすいポイントだ。755nmという波長だけを見ると「アレキサンドライトレーザーを搭載している」と思われがちだが、実際には異なる。米国の医療機器データベースに登録されている情報によれば、Soprano Titaniumの755nm成分は「ダイオードレーザー」に分類されている。つまり、アレキサンドライト結晶ではなく、ダイオード(半導体素子)によって755nmという波長を作り出している設計だ。波長が同じだからといって、レーザーの光源(媒質)まで同じとは限らない、という好例といえる。

照射方式・冷却

Soprano Titaniumは、比較的弱いエネルギーを高頻度で連続的に照射する蓄熱式の設計を採用しているとされる。あわせて、サファイア製のチップで肌表面を連続的に冷やす「ICE Plus」という冷却機構を組み合わせているとされる。「痛みが少ない」と紹介されることが多いが、痛みの感じ方には個人差があり、「痛くない」「無痛」と言い切れるものではない。

国内での位置づけ

導入クリニックの公式サイトでは、Soprano Titaniumについて「国内で医薬品医療機器等法上の承認を受けていない機器であり、個人輸入により医師の責任のもとで使用している」という趣旨の案内が確認できる。これは「効果が劣る」という意味ではなく、あくまで薬事上の手続きの違いである。ただし、GentleMax ProやMeDioStar Monolith(後述)とは国内での位置づけが異なる点は、クリニック選びの判断材料として知っておいて損はない。

MeDioStar Monolithとは

MeDioStar Monolithは、ドイツのAsclepion社が開発し、国内では株式会社メディカルユーアンドエイが製造販売承認を取得しているダイオードレーザー脱毛機だ。国内の承認情報では、2020年12月に「長期減毛用ダイオードレーザー メディオスターモノリス」として承認を取得していることが確認できる。

主力ハンドピースであるMonolith S・M・L・XLは、いずれも810nm/940nmという波長構成で、360°接触冷却を備えている。蓄熱式を中心とした照射方式で、広い範囲を比較的短時間で施術できる設計とされている。

熱破壊式と蓄熱式|脱毛機でどう違う?

レーザーの種類と照射方式が別の軸であることは前の記事で説明したとおりだが、実際の機種選びの場面ではこう考えるとイメージしやすい。GentleMax Pro/Pro Plusは熱破壊式を中心とした設計、Soprano Titaniumは蓄熱式の設計、MeDioStar Monolithは蓄熱式を中心とした設計になっている。

一方で、クリニックによっては、1台で熱破壊式・蓄熱式の両方を切り替えられるダイオードレーザー機を導入しているケースもある。例えば一部のクリニックが導入している「Lasya(ラシャ)」という機種は、部位や毛質に応じて熱破壊式・蓄熱式を切り替えられる設計だとされている。同じ「ダイオードレーザー」でも、機種によって照射方式の設計が異なる、という02記事で説明した原則がここでも当てはまる。

→ メンズ医療脱毛のレーザー3種類|アレキ・ダイオード・YAGの違いを詳しく見る

ヒゲ脱毛ならどの脱毛機がいい?

ヒゲは太く根深い毛が多いため、深達性の高いNd:YAGを含む機種(GentleMax Pro/Pro Plusなど)が候補に挙がりやすい。ただし、「GentleMax Pro一択」「YAG一択」というわけではない。

ヒゲの太さ・毛の深さ、肌の色、痛みへの不安の強さなどによって、適した波長や設定は変わってくる。実際、複数の機種・波長を使い分けているクリニックも多く、カウンセリングで自分の毛質・肌質に合わせてどのレーザーや設定を勧められるかを確認するのが、機種名だけで判断するより確実だ。

機種指定できるクリニックとできないクリニック

今回、複数の医療脱毛クリニックの公式サイトを確認したところ、次のような傾向が見えてきた。

  • 多くのクリニックが、熱破壊式・蓄熱式それぞれ複数の機種を導入している
  • 導入している機種は院によって異なる場合がある、と明記しているクリニックが複数あった
  • 利用者が機種を指定できるかどうかは、クリニックによって対応が分かれる。公式サイト上で「希望すれば指定できる」と明記しているところもあれば、指定可否について特に記載がないところもあった

機種を重視したい場合は、通いたい院で実際にどの機種を使えるか、指定に条件や追加料金があるかを、カウンセリングで直接確認するのが確実だ。

脱毛機でクリニックを選ぶときのチェックリスト

  • 希望する部位に合う波長・レーザーを扱っているか
  • 複数の機種・波長を使い分けているか
  • 機種を指定できるか、できる場合は条件があるか
  • 麻酔の対応があるか
  • 肌トラブル時の対応体制があるか
  • 予約の取りやすさ
  • 料金の総額

まとめ|脱毛機を知ればクリニックを比較しやすくなる

GentleMax Pro、GentleMax Pro Plus、Soprano Titanium、MeDioStar Monolithは、それぞれ搭載するレーザー光源も、照射方式も、国内での薬事上の位置づけも異なる。ただし、どれか一つが一律に優れているという話ではなく、毛質・肌質・部位・カウンセリングでの設定によって、向き不向きの傾向が変わってくる。

脱毛機の違いが分かると、クリニックのカウンセリングで交わされる説明もぐっと理解しやすくなるはずだ。次は、脱毛機だけでなく、料金・対応・実績まで含めたクリニック全体の比較に進む段階になる。

医療脱毛と美容脱毛の違い、レーザーの種類の違いをまだ確認していない場合は、こちらの記事もあわせて参考にしてほしい。

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